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​教育テーマ

​利権や義理や保身などより正義や善や正直などの価値を大切にする全人的教育

​○私の教育

 「よき法律家は悪しき隣人」ということわざがあるが、そのような人にならないようにすべく、全人的教育を行う。以下、具体例を示す。

●「社会人として気をつけなければならないこと」 10カ条

                                                                        

  1.会社の金、横領するべからず

  2.社長秘書に手を出すべからず

  3.上司、立てるべし

  4.あいさつ励行すべし

  5.キレルべからず

  6.親に(たとえ少額でも)仕送りすべし

  7.たばこのポイ捨てするべからず

  8.借り、返すべし

  9.ユーモアのセンス養うべし

  10.信義、貫くべし

 

●人生について

1.はじめに

・人生の二大イベント:就職と結婚

 

2.就職(仕事)について

・就職とはサラリーマンになることか。 

・内定を取ったとか取らないとか、それくらいのことで一喜一憂しない方が賢明である。

・自分に投資せよ。

 

3.結婚(異性)について

・人生にはこの女(男)がいなければ生きていく意味がないなどと思える時期があるが、人は一般に、ずいぶん後になってそれが大変な間違いであったことに気づく。

・大事なものが若い頃と歳を取ってからとで違うということをあらかじめ知っておいた方がよい。

・人間は飽きやすい動物である。

 

4.おわりに―人生について―   

・「どうせ」という発想をする人に未来はない。

・不遇なれども屈せず。そして、屈折せず。

・世界には七信三疑の原則が妥当する。

・あることを成し遂げることができるか否かの分かれ道は、

「必ず成し遂げることができると信じ込めるかどうか」である。

・一日は長い。一年はもっと長い。しかし、一生は短い。

・人生は迷路、賭、夢。そして最後は自己満足。

​○参考までに

 (岡山商科大学講義 「人間形成論」シラバス  )                                                                

1. 授業の概要

 

「人間形成論」は、キャリア形成の前に人間形成(人格形成)が必要との認識のもとに、現代の大学教育全般にほとんど欠けている全人的な人間教育を行い、受講生に人間形成(人格形成)の礎 (いしずえ)を築いてもらうことを目的とする。難しい理屈を教えるのではなく、常識を含む実学「人生の羅針盤」を手ほどきする。

 

2. 到達目標(身につける資質・能力)を項目ごとに分けて列挙する

 

受講生は本講義を通して自己を磨き、りっぱな社会人に育つ礎を築くことができる。具体的には、下記(1)、(2)、(3)のようである。なお、本講義着想の背景には、現代の大学生はいろいろな意味で「無防備」のまま社会に出て行っているが、それはとても危険である、との認識がある。

(1)人生を俯瞰できる。

(2)自己を確立させる。

(3)正義感を持つ。

 

3. 授業計画

 

●原則、対面講義。コロナ禍次第で、文部科学省及び岡山商科大学の方針に従ってオンライン(動画配信またはライブ)講義へ移行。個別事情によるオンライン講義は行わない。なお、下記のように毎回、小テストを行うが、それに対して翌週の講義でフィードバックを行う。

 

[第1回 人間論(1):人間、この非人間的なるもの(なだいなだ)]

人類はどこから来たのか、生命は?、人間とはいかなる存在か、人間って何?、奴隷という人間、人間は地球上で最も残念(残忍)な動物?、進化か創造か、人間は遺伝子の乗り物に過ぎないのか、人間機械論―人間はどこまで機械か―、パーソン論、人間VS神、人間VSヒューマノイドVS動物、人間とは感謝を知らない動物?、人間の条件、人類は存続するに値するか、絶滅危惧種か絶滅希求種か?、人間の存在理由、ほか

・タイトルに関連する事前学修(2時間)及び事後学修(2時間)を行うことが望ましい。            

 

[第2回 人間論(2):人間という特権階級―人間の尊厳と人権―] 

反人間論、スネイパス・オモー、人間性とは?、人間心理(虚栄心、功名心、自尊心、猜疑心、慢心、復讐心、妬み、嫉み、恨み、辛み)、悪感情をいかに押さえ込むか?、三無識(常識なし、良識なし、病識なし)、人格とは?、人格者とは?、人格者たれ、教養と人格、ほか

・タイトルに関連する事前学修(2時間)及び事後学修(2時間)を行うことが望ましい。

 

[第3回 人生論(1):人生という荒海] 

生きる喜びと人生におけるあまりにもたくさんのリスク、 犯罪リスク、事故リスク、疾病リスク(ウイルス・リスクほかも)、政治リスク、環境リスク、……、無防備な若者、落とし穴だらけの人生、社会には危険がいっぱい、一人暮らしの注意事項、健康・健全な生活のために、転ばぬ先の杖、リスク回避、危機管理(冤罪、殺人、詐欺(特殊詐欺を含む)、自殺、暴力、差別、ヘイトスピーチ、過労死、ブラック企業、悪徳商法、闇バイト、マルチ商法、事故、病気、けが、障害、自然災害、薬物濫用、性病、ウイルス・細菌、食品添加物、時限爆弾としての発ガン物質)、ほか

・タイトルに関連する事前学修(2時間)及び事後学修(2時間)を行うことが望ましい。

 

[第4回 人生論(2):人生は意味じゃない、願望だ(チャップリン)]     

なぜ、自分はこの世に存在するのか、自分とはいかなる存在か、自分を見つめる(見つめ直す)、自分を知る(自分はどういう存在なのか)、自分を探す、人はみな、自分を演じて生きている?、なりたい自分になる、自分を鍛える、自己を確立させよ、自分を確固たるものにすれば何も恐くない?、「人生、諸行無常、ああ無情(粟屋)?」、「人生万事、塞翁が馬?」、人生の目標を決める、見果てぬ夢、暗い人生と明るい人生、老醜をさらす?、まじめに生きることの意味、青年は荒野を目指さなくなった?、虚飾に満ちた人生、運命の歯車が狂い始める、転落の人生、美しい人生、楽しい人生、充実した人生、人生の意味は終わり際にやっとわかる?、ほか

・タイトルに関連する事前学修(2時間)及び事後学修(2時間)を行うことが望ましい。

 

[第5回 欲望論:世界は欲望と陰謀から成り立っている(粟屋)]  

欲望・テクノロジー・文明、欲望と野望、欲望と欲求、「欲望爆発」の時代、「欲望の権化」と化した現代人、「科学そして技術」(テクノロジー)が欲望を刺激する、テクノロジーは欲望追求(充足)の手段(ツール)である、人間はテクノロジーを駆使して世界を改変してきた、テクノロジーのターゲットは「自然環境→動植物→人間」と、変遷してきている、我々は「テクノロジー依存症」(粟屋)である、欲望は文明の駆動力である、文明は「欲望充足システム」(粟屋)である、「我々が文明を変えるのか、文明が我々を変えるのか」(粟屋)、ほか

・タイトルに関連する事前学修(2時間)及び事後学修(2時間)を行うことが望ましい。

 

[第6回 善悪論:人間は、体は一つ、心は二つ、善と悪(粟屋)]

なぜ道徳か、なぜ倫理か、善と悪と偽善、なぜ悪がはびこるのか、善は死語か、善人は損をする?、教養はなくとも善人になる?、株と言えば食べる蕪(カブ)しか思い浮かべることのできない学歴はないが正直者である田舎の老農夫、まじめに生きることの意味、自分さえ良ければいいのか、「金だけ、今だけ、自分だけ」、法と道徳はどう違うのか、ほか

・タイトルに関連する事前学修(2時間)及び事後学修(2時間)を行うことが望ましい。             

 

[第7回 正義論:正義を疑う者を疑え!?(粟屋)]

善と正義の関係は?、法と正義、「正義中毒」?、「正義のためには世界は滅びよ」?、正義の味方、正義感を持つべし、正義は危ない?、仁義礼智信、正義VS忠義、経済より正義?、なぜ悪が勝つ?、最後は悪(あく、ワル)が勝つ??、悪が勝つ社会を変えることができるか?、正義を失った政治の行き着く先は?、正義は高くつく、ほか

・タイトルに関連する事前学修(2時間)及び事後学修(2時間)を行うことが望ましい。          

 

[第8回 政治論:政治に携わる者は悪魔と取引をするものである(マックス・ウェーバー)]

政治の本質は権力である、権力しがみつき症候群、 「政治のカラクリ、知れば知るほど、腹が立つ」(粟屋)、主権者意識(←国民主権)の欠如、「俺たちは大統領を飼っているんだ!」(ハリー・ウー)、正義感や良心のない人は政治家になるべきではない、「ほとんどの政治家は自分の政治的野心の奴隷である」(マーク・サンフォード:元アメリカ共和党下院議員)、「政治家に徳目(=倫理)を求めるのは、八百屋で魚をくれというのに等しい」(秦野章:元警視総監)、言うこととやることが同じようでは立派な政治家にはなれない?、民主政治と独裁政治、政治の(悪しき)終着駅は戦争である、「戦争によって人間の愚かさを知るのではない、人間の本質を知るのだ」(粟屋)、「この頃日本に流行るもの。権力忘民、争名争利、党利党略、私利私欲」(粟屋)

 

[第9回 国家論:銃から政権が生まれる(毛沢東)]

国家とは何か、国民国家、国家の役割、国家と国民のどっちが大事?、あなたをだますのは誰?国家(政府)か隣人か、銃口は内側へも向けられる、殺人罪と内乱罪、権力は自動的に腐敗する、権力者に翻弄される国民、愚民化政策、パンとサーカス、ほか

 

[第10回 宗教論:信じる者は救われる?それとも、騙される?]

どんな宗教がある?、宗教の役割は何?、宗教は何をしてきたのか?、宗教と科学の関係は?、宗教と政治の関係は?、宗教とマインド・コントロール・洗脳、宗教の「ありがたさ」と「恐さ」、ほか

・タイトルに関連する事前学修(2時間)及び事後学修(2時間)を行うことが望ましい。

 

[第11回 幸福論:恋愛や友情は幸福の要素?]

幸福とは何か、「アルジャーノンに花束を」、欲望と幸福、幸福と不幸の境目、幸せになりたい、人はなぜ不幸になるのか、人生は幸福でなければ砂漠だ、最大多数の最大幸福、恋愛感情はどこから来るのか、恋愛という麻薬?、失恋の悲しみを乗り越える、「愛は4年で終わる?」、ロメオとジュリエット、恋愛と結婚は同じ相手?、愛と憎しみ、美しい友情は幻想か?、男女間の友情は成立するか?、走れメロス!、ほか

・タイトルに関連する事前学修(2時間)及び事後学修(2時間)を行うことが望ましい。

 

[第12回 職業論:なぜ働くのか、働かないと生きていけない!]

どんな職業があるのか、視野狭窄的な職業を見る眼、職業選択は人生を決めてしまう、好きな職業を早く見つける、やりたい仕事を見つける幸せ、青年よ、大志を抱け?、青年は荒野を目指さなくなった?、仕事を通して自己実現をし、社会貢献をする!、社会の一員であることの自覚、まじめに働くのがばかばかしくなるような社会でまじめに働くことの意味はどこにある?、まじめなサラリーマンになる、社長になる(→「社長学」)・起業家になる・投資家になる・ユーチューバーになる・漁師になる・大工になる・左官になる、外国で働く、ほか

・タイトルに関連する事前学修(2時間)及び事後学修(2時間)を行うことが望ましい。

 

[第13回 死生論(1):人間の死亡率は100パーセント]

死の意味、死と太陽は直視できない?、死を常に意識して生きる、メメント・モリ、死は人生最大の懸案事項である、死という人生最後の大仕事、死の個人主義、死の恐怖は三種類ある、死の恐怖の克服、理想の死、死を美化するのか、最後の言葉は「ありがとう、許す・許して、さようなら」!?、死の三徴候、パーソン論、大脳死説、死の解釈学、魂の重さは21グラム?、死後の世界(霊魂、輪廻、再生、生まれ変わり)?、死のプロはいない、ほか

・タイトルに関連する事前学修(2時間)及び事後学修(2時間)を行うことが望ましい。

 

[第14回 死生論(2):死ぬ義務]

死に時はあるか、命は誰のものか、自殺をどう考えるか、死ぬ権利が死ぬ義務に転化する?、死の自己決定権、ほか

・タイトルに関連する事前学修(2時間)及び事後学修(2時間)を行うことが望ましい。

 

[第15回 人生論(3):人生の設計図] 

「人生は夢、賭け、迷路、片道切符、そして最後は、自己満足」(粟屋)、人生は振り返ることはできるが取り戻すことはできない、行き当たりばったりの人生?、羅針盤なしの航海の行き着く先は後悔?、人生を考える、老人から人生の教訓や人生の苦しみ・悲しみを学ぶ、「人生は一箱のマッチに似ている」(芥川龍之介)、人生は片道切符!、「人生は息つく暇もない闘争の代名詞」(チャップリン)、「人生はどちらかです。勇気をもって挑むか、棒にふるか」(ヘレン・ケラー)、「一日は長い、一年はもっと長い、しかし、一生は短い」、ほか

       

4. 予習・復習

 

当日の講義テーマに関係する事項につき、事前学修(2時間)及び事後学修(2時間)を行うことがとても望ましい。

 

5. 注意事項

 

(1)定期試験なし。講義にきちんと出席(三分の二以上)することが単位取得の前提である。

(2)講義中の積極的発言および「笑い」を奨励する。ただし、遅刻、早退、私語、スマホ、居眠り、着帽、内職等、禁止(例外あり)。とくに、講義中のスマホ使用(Web登録時及び小テスト解答時は除く)によるゲーム等は、「没収」まではあり得ないが、深刻な事態を招く可能性はある。なお、講義はタイム・パフォーマンスの対象ではない。

(3)下記のように成績評価は小テストによって行うが、小テストとはいえ、カンニングや代返などの不正行為が発覚すれば、多大な代償を払うことになる可能性がある。そのような行いは取り返しのつかない事態を引き起こすかもしれない。つまり、単位取得ひいては学生という身分が壊滅的な打撃を受ける可能性は排除されない。残念ながら、というべきか、当然に、というべきか、すべての選択肢は用意されている。困難な決断が下されることは排除されない。。。

 

6. 教材

担当者(粟屋)のホームページ https://bioethicsawaya.wixsite.com/website-1  から適宜、論文等、ダウンロード可能。

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